読書レビュー。週に1〜3冊は読書をしていて、ストーリーやら感想などを忘れないうちに書いておこう。
数十年後も続けていますように・・・(毎週火曜日更新予定ですが本を読み終わったら書き込みます)
 
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【2007.08.23 Thursday 】 author : スポンサードリンク
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小野田寛郎 - たった一人の30年戦争 (1995)
小野田寛郎さんをご存じですか?
30代くらいの人まではわからないかもしれません。(私は20代ですが)
終戦後もフィリピンのルバング島で作戦を30年間も続けた最後の帝国軍人なのです。その生き様は戦後の平和ボケした日本人にはショッキングに写ったことでしょう。そのルバング島での体験と復帰後20年経った現在(1995年)を語った熱い本です。

小野田さんは日本に帰国後100万円を国から支給されたときには迷わずに靖国神社に奉納しました。記事でも触れていましたがルバング島では家族のことは諦めていて心に浮かばなかったそうです。一緒に生死を共にした戦友が、「靖国(九段)で会おう」と散っていった桜のために靖国に100万円を奉納した小野田さんの言い分は全くもって正しいです。軍国主義の復活なんて全く論理的ではありませんね。

私はIT系の会社で仕事してるのでサバサバした人間関係になってますが、私の身内が自衛隊なんです、やっぱり絆が深くなりますね。苦楽を共にした仲間の絆はキラキラと輝いているのですか。

なんでもカネ、カネの世界に嫌気がさしてブラジルで小野田牧場を作った小野田さん、そして小野田自然塾を開き子供と一緒に自然を体験する教室を開く小野田さん。ホリエモン(自民党)のようなカネの亡者よりも熱い魂をはぐくむことが大切であるとよくわかります。

私はまだ25年しか生きてませんが、それよりもさらに長い30年間を孤独な戦争状態で過ごした小野田さんは凄すぎます。

たった一人の30年戦争
たった一人の30年戦争小野田 寛郎

おすすめ平均
starsやっぱり小野田さんはすごいと思う・・・
stars事実は小説よりも奇なり
stars生きるとはどういうことか
stars日本人は何かを何処かにおいてきた。

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【2006.04.19 Wednesday 01:51】 author : bookvader
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小峯 隆生 - 海上保安庁特殊部隊SST (2005)
謎が多い海上保安庁が誇るテロ対策部隊SST(Special Security Team)の発足の歴史から現在までの状況を元SSTの隊員からのインタビューを元に書き記した本である。

この特殊部隊の存在を知るにはとてもわかりやすい本ですが、もっと詳しいことが知りたいと思ったらダメです。SST入門編といったところ。海猿の救助隊よりもSSTの方が熱い何かを感じますね。

海上保安庁特殊部隊SST
4890631933小峯 隆生

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【2006.01.26 Thursday 00:49】 author : bookvader
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辺見じゅん - 女たちの大和 (2005)
今年公開される映画「男たちの大和」に合わせて「レクイエム・太平洋戦争」に加筆訂正をして改題出版された本である。大東亜戦争で散っていった若者たちの半生が10編納められている。

あとがきにもかいてはあるが、極力著者の思想や戦争感を配して事実だけを連ねている。これは非常に大変な作業ではあったと思う。その甲斐あってか古典を読んでいるような雰囲気を楽しむことが出来る。60年前の日本人でこんなにも素晴らしい人がいて、さらに死んでしまったとは実に悲しむべきであり、それと同時に日本人として誇るべきではないでしょうか。死の淵に瀕したときに男の価値が試される。

一番印象に残ったのが最終話の「約束」の1シーン。
少尉に少年兵がうっかり欠礼をしてしまったときに、少尉が少年兵の不憫さに同情して以後気をつけるようにと注意を与えて制裁を見逃した。それを見ていた将校が少尉の左頬に鉄拳を見舞った。「不正を見て殴れんような士官があるか。貴様は娑婆にいるのか」かばう少尉に将校が「貴様の言い分にも一理あることはわかっている。だが、戦場ではどんなに立派で物のわかった仕官であっても役に立たぬ」と言った。

自分も彼らに尊敬の念を抱きつつ、さらなる精進に勤めたい。

ちなみに「男たちの大和」はまだ見てないです(汗

女たちの大和
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関連商品

決定版 男たちの大和〈上〉
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starあまりにも悲しすぎる

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決定版 男たちの大和〈下〉
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star大和の生き残りは救われたのか

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【2005.11.09 Wednesday 22:25】 author : bookvader
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巣鴨遺書編纂会 - 世紀の遺書 (1953)
既に絶版となっている世紀の遺書です。それはB C級戦犯と呼ばれた彼らの遺書である。オーストラリア、中国、フィリピン、ソ連、各地で終戦後に戦勝国によって行われた弁護人もないような状況での一方的な裁判。ただの吊し上げで1000名以上の命が失われた。

遺書である。私はまだ遺書なんて書いたこともないし、書こうとも思ったことがない。そもそも死についてそこまで深く考えたことがない。私と同年代くらいの軍人ともなると、いやがおうでも死について考える。ましてや無実の罪で死刑を言い渡された人ならば。

私にはきっと彼らの気持ちはわからない。でも彼らの遺書を見ればその志が痛いほどに伝わってくる。時が経てば自分の罪は無罪だと証明されると遺書に書いてある。妻や子供、両親に詫びの言葉が書いてある。そして子供の将来を心配した父親の姿がある。

英霊の皆様申し訳ありません。日本は未だあなた方の無実を晴らすことには無頓着で、中国や韓国の顔色ばかり気にしています。

是非とも図書館か古本屋で探してみてください。本当は一家に一冊はあるべき本であるはず。日本人ならば必読でしょう。
【2005.10.21 Friday 01:29】 author : bookvader
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冨士信夫 - 私が見た東京裁判 (1988)
私の見た東京裁判〈上〉
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講談社 1988-08
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star東京裁判とは何だったのか

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東京裁判 (下)
4121002482児島 襄

中央公論新社 1971-04
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star現在を凝視しない議論は「歴史学」とはいえない
starやりきれない政治裁判だった東京裁判‥終局
star日本人なら背を向けてはいられないのでは。

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東京裁判、すなわち極東国際軍事裁判。
昨今話題に上っている靖国神社問題もこの裁判の判決によるところである。靖国神社のことを語るならせめてこの本を読むくらいの知識は必要ではないでしょうか。テレビや新聞から得た情報のみで靖国神社を語ることがどれほど危険で無知なことかがわかるでしょう。

その東京裁判の法廷係として裁判の大半を傍聴したのが作者である冨士信夫氏だ。はっきりいって作家でもない人が書く文章なのでそれほどうまいものではないのです。淡々と事実が書き連ねてありそれはそれでいいのですが、作者の思いも所々書き記してあります。その二つの区別がなかなかつかなくてちょっと読みにくい文章だった。

まあそんなことは些細なことであります。この本では東京裁判がどのようなものだったのか、どういった形で裁判が進められていったのかが記されています。初めて知ったのが裁判期間が6ヶ月の予定が2年6ヶ月もの長丁場であったこと。(パル判事によれば6年は必要とされる裁判であったようです)そして検察と弁護人とのバトルも熱いものがあります。

弁護人は日本人だけでなく米国人もいたし、それがしっかりと正論をはっていることにも着目したい。ただ11カ国の判事では唯一パル判事のみが法の番人であった。裁判長がオーストラリア政府に呼び戻されたために一時他の判事が裁判長を務めたこともわかりました。

ここで明らかになるのは証拠としてはほとんど認められなかった日本側が提出した数々の資料。一般大衆の目には触れられることのなかった資料が数多く提出されています。

悲しむべきは被告人同士が責任逃れの弁解をするところである。どう責任をなすりつけ合っても結局は絞首刑か終身禁固刑の身ではあるのに。本当に悲しいことである。

そんななかで最後の希望として光るのがインドのパル判事の判決です。本判決とは全く異なった見方をしたパル判事の判決は被告を全員無罪としています。その文章はあまりにも長いのですが、全日本人必見の文章です。

パル判事の判決は以下の言葉で締めくくられています。

時が、熱狂と偏見をやわらげた暁には、また理性が虚偽からその仮面を剥ぎ取った暁には、その時こそ、正義の女神は秤の平衡を保ちながら、過去の賞罰の多くに、その所を変えることを要求するであろう。


涙が・・・
【2005.09.15 Thursday 22:38】 author : bookvader
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V・A・アルハンゲリスキー - プリンス近衛殺人事件 (2000)
プリンス近衛殺人事件
410540301XV.A. アルハンゲリスキー Valentin Akimovich Arkhangelsky 滝沢 一郎

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starシベリア抑留の全貌が今明らかに

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なんとまた悲しい物語であろうか。近衛文麿総理大臣の息子であり、戦争当時は一将校にすぎなかった近衛文隆のシベリヤ抑留、(この「抑留」という言葉も決して正しくはない)、をロシア人作家(ジャーナリスト)が描いたドキュメンタリーである。

アルハンゲリスキーの人脈を使い、何とか当時のKGB秘密文書を入手し、物語風に再構築をしています。ソ連に捕まってから11年もの間、監獄をたらいまわしにされ、帰国寸前になり脳卒中に見せかけられ殺された悲劇のプリンスです。

シベリヤ抑留の歴史を振り返ってみましょう。
日ソ不可侵条約を一方的に破り、広島に原爆が投下された後8/9にソ連は日本に宣戦布告、8/15の終戦後も北方領土に侵攻し続け9/5までに所謂北方領土を占領した。そして北方領土だけではなく、満州にも侵攻し、続々と日本人を捕らえて言ったのです。

その数は60万人と公表されていますが、アルハンゲリスキーの調査によるとKGBの資料には数字がどれもバラバラで掲載されています。10万〜300万までとありえないくらいバラバラであります。その中でもGHQの作成した資料には300万人と記載されているので少なくとも100万人以上はいたものと思われます。

そして死亡した数も7万人と公表されていますが、100万人以上の抑留者がいたとなると死亡した人数は40万人以上になります。言われなき強制労働と監獄生活。腐敗しきったスターリン政権のもとでは何人たりとも自由はない。

そんなシベリヤの悲劇を近衛文隆の歴史と共に綴っています。60年前に起こった悲劇は未だ解決されていないのです。
【2005.09.10 Saturday 09:35】 author : bookvader
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冨士信夫 - 南京大虐殺はこうして作られた (1995)
「南京大虐殺」はこうして作られた―東京裁判の欺瞞
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star右翼のプロパガンダ
star自虐的歴史観からの脱却

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冨士信夫氏は2005年1月に亡くなりました。ご冥福をお祈りします。

冨士信夫氏がどのような方だったのでしょうか。簡単に略歴を引用します。(こちらから引用

ふじ・のぶお 大正6年富山県に生まれる。昭和13年海軍兵学校卒業。19年海軍少佐。20年台湾第29航空戦隊参謀、21年第2復員省臨時調査部勤務。以後、法廷係として極東国際軍事裁判(東京裁判)のほとんどを傍聴。32年厚生省退職。孔版タイプライター・千歳商会などに勤務。東京裁判研究の第一人者。著書に『私の見た東京裁判』(上・下)『東京裁判は証言する』(上・下)『南京大虐殺はこうしてつくられた』『こうして日本は侵略国にされた』など。


赤字で書いたところが重要です。東京裁判のほとんどを傍聴した唯一の日本人と言っても良いでしょう。

この本の目次を紹介します。

1.検察側立証
2.弁護側立証
3.検察側最終論告
4.弁護側最終弁論
5.裁判所判決
6.パル判事の意見

検察側というのは連合国(戦勝国)側で弁護側は日本です。

実際の東京裁判ではどのような裁判が行われたかというのをこの本を通じて読み解くことができる一級の資料としても価値があります。歴史教科書にたった数行で済まされてしまっている「南京大虐殺」という事件(?)が当時どのように扱われ、また翻弄されていったのかを克明に記述してあります。

元々南京大虐殺というのは東京裁判が始まってから初めて出てきた事件です。大本営がその事実を隠していたと言う人がいますが、当時南京には日本の敵国でもあったアメリカ、イギリス、フランスなどの国々が連合してできた安全委員会なる組織があり、また従軍記者もいたのでその事実が当時発表されなかったというのはあり得ないことであります。

この本を読んだ率直な感想は、検察側からの証人ほとんどが伝聞形式で証言をしていること、また証言に矛盾があることです。逆に弁護側の姿勢は一貫と理路整然としています。しかし、裁判所判決は弁護側の証言を全て却下し、検察側の証言を全て採用するという明らかに一般人である私の目からしても疑問をぬぐえない判決を下すのです。

一番の皮肉となっているのは誰よりも中国人と親交があり、中国のことを愛してやまなかった松井石根大将が絞首刑になるとは、同じ日本人として涙が出てくるほど悔しい話です。

松井大将は日中戦争の戦没者を祀るために熱海に興亜観音を建てたほどの素晴らしい人物で軍紀にも厳しいことで知られていた人でありました。

知れば知るほど悔しいと思う気持ちと、現代の日本人の無知蒙昧さが身に染みます。


関連本:
次はこれを読みます。

私の見た東京裁判〈上〉
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私の見た東京裁判〈下〉
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【2005.09.06 Tuesday 01:10】 author : bookvader
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福井晴敏 - 川の深さは (2000)
亡国のイージス終戦のローレライの映画化で
今年話題沸騰の福井晴敏の処女作である「川の深さは」を取り上げます。

作者は警備員のバイトをしながら小説を書いていたので、
当然この「川の深さは」も同様です。
そのため警備員の男が主人公となって物語がすすみます。
やはり、小説を書くならば自分が一番知っている職業、ジャンルにすべきだと痛感する。
しかし、ただの警備員のお話ではありません。
Twelve Y.O.亡国のイージスへと繋がる布石でもある、
警察、防衛庁、北朝鮮を巻き込んだ一大巨編です。
さらにちょっとした恋愛ストーリーも織り交ぜつつ、お腹一杯な展開。

主人公はやっぱり亡国のイージスの専任伍長みたいな、
熱血漢のヒューマニズム丸出しの中年男。
別れた女房と子供が・・・なんて感じのありきたり(?)な設定。
福井氏の書く主人公が好きになれないのはあまりに普通すぎるからか。

Twelve Y.O.よりも読みやすいのは視点がころころ変わらないから。
主人公の視点が主なのでわかりやすいです。
でもやっぱり福井氏の文章は説明文章が多すぎてセリフが少ない。
映画の脚本のような、映画を前提として書いているわな。

DAISが発足する歴史がわかります。

川の深さは
4062738279福井 晴敏

講談社 2003-08
売り上げランキング : 2,748

おすすめ平均 star
star亡国・・・川の・・・より先に読んで
star人それぞれ
star幻の処女作

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【2005.08.23 Tuesday 23:29】 author : bookvader
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ジャック・バース - スパイ的思考のススメ (2004)


KGBルール
1.思い込みは禁物
2.いやな予感には逆らわない
3.誰もが敵の配下である可能性を忘れるな
4.振り向くな。近くにきっと誰かいる
5.流れに逆らってはいけない
6.行動パターンを固定せず、目立たないようにする
7.敵を自己満足させろ
8.敵に無用の刺激を与えない
9.行動するタイミングと場所を厳選する
10.常に複数の選択肢を用意する


スパイのように考えるルール
1.よそ者っぽい態度を見せない
2.所在なさそうな態度は取らない。
 目的が無いときは尚更注意が必要
3.周囲の溶け込む。
 「いるかいないかわからない」人間になろう
4.ただの傍観者のときでも、常に評価の目を養う
5.直感を信じて決断する。最初は間違うこともあるが
 経験をつむことが大切。
6.一旦決めたらくよくよ悩まない
 ただし事後分析は欠かさず行う
7.周囲に絶えず注意を払う。なじみの状況にあるときほど
 細部を見落としやすい
8.ある程度までは「嘘も方便」
9.疑いを打ち消すな。
 他人を疑うことを恥じてはいけない
10.記憶力を鍛える

性格分析テスト
1.意識の持ち方
 外向型か内向型か
2.認識の仕方
 感覚型か洞察型か
3.判断の仕方
 思考型か感情型か
4.人生への態度
 判断型か知覚型か

相手の信頼を勝ち取る11のヒント
1.落ち着いた態度を崩さない
2.誠実な笑顔を見せる
3.相手とできるだけ多く目を合わせる
4.身振り手振りをまじえる。
 ごく親しい友人と話すときのように
5.最初の一言を大切に
6.相手の興味の対象を見極め、そこに集中する
7.相手のしぐさや口癖を、ちょっぴり真似てみる
8.自分のことも話す。内容はあらかじめ決めておく
9.無難な話題を用意しておく
10.自分を信じる
11.沈黙に気をつける

嘘を見抜くための4つのサイン
1.口先だけでしゃべっている
2.視線を合わせない
3.身振りがぎくしゃくしている
4.お知りがもぞもぞしていて落ち着かない

【2005.04.21 Thursday 22:23】 author : bookvader
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飯田 和夫 - 激動の樺太より生きて祖国に帰還して (2004)


タイトルを見たときはシベリアの抑留生活話の類だと思っていました。しかし、どうやら違ったようです。樺太で生活していた著者の少年時代をありのままに書いてます。

実際に著者は日ソの戦闘を目の当たりにしたわけではなく、樺太で起こったことを詳細に書き記しています。樺太の風土、生活様式、ロシア人との交流。憲兵のロシア人と村を守った白熱した話もあります。日ソが戦っている裏ではこのような話もあったのだと考えさせれれます。

北海道に帰国してから引き揚げ者だからといって嘲笑される場面もあります。樺太では理数系中心の勉強であったために地理、国語が苦手で関東関西がわからずにクラスの皆(先生含む)から笑われるなどの苦い経験から猛勉強して上級の中学校へ編入するという根性ある話などの後日談も興味深いです。

戦時中の生活を別の側面から考察してくれている興味深い本でした。

以下雑記です。

最近北方領土問題が取りただされていますが、一体どれだけの人が北方領土問題について正しい認識をもっているのか非常に疑問を感じます。(まあ、北方領土問題というか尖閣諸島、竹島を含めた領土問題全てなんですか)

北方領土問題で知っていて欲しいことは

1.大東亜戦争時に日ソ不可侵条約を締結していたにもかかわらず、日本に原爆が投下された後、ソ連は8月8日午後11時に宣戦布告をした。ドイツとソ連が戦っていたとき、ドイツが日本に対してソ連に侵攻するように何度も打診を受けたが(三国同盟)、日本は日ソ不可侵条約を基に断り続けた。

2.ソ連は終戦(8月15日)後も(日本側が武装解除をしているにもかかわらず)北方領土への侵攻を続け、9/4に北方領土が占領されてしまった。

3.この戦いで日本軍将兵約3,000名、民間人約3,700名が死亡。捕虜にされた樺太約18,000名、千島約50,000名の日本軍将兵は本土に送ると騙されて、シベリアなどに送られた。


補足として真岡電話局に残った9人の女達の話を紹介します。(こういう話こそ終戦日で語り継いで欲しいです)

引き揚げを断ってソ連の戦闘の惨状を語り続ける9人は一時間半もの間その状況を放送し続けました。最後の放送をお聞きください。

内地の皆さん、稚内電話局のお友だちに申し上げます。只今ソ連軍がわが真岡電話局に侵入いたしました。これが樺太から日本に送る最後の通話となるでありましょう。私たち9人は最後まで、この交換台を守りました。そして間もなく、9人そろってあの世に旅立ちます。ソ連軍が近づいております。足音が近づいております。稚内の皆さん、さようなら、これが最後です。内地の皆さん、さようなら、さようなら・・・


9人の女は青酸カリを飲んで自決した。

【2004.11.17 Wednesday 22:00】 author : bookvader
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