読書レビュー。週に1〜3冊は読書をしていて、ストーリーやら感想などを忘れないうちに書いておこう。
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【2007.08.23 Thursday 】 author : スポンサードリンク
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飯田 和夫 - 激動の樺太より生きて祖国に帰還して (2004)


タイトルを見たときはシベリアの抑留生活話の類だと思っていました。しかし、どうやら違ったようです。樺太で生活していた著者の少年時代をありのままに書いてます。

実際に著者は日ソの戦闘を目の当たりにしたわけではなく、樺太で起こったことを詳細に書き記しています。樺太の風土、生活様式、ロシア人との交流。憲兵のロシア人と村を守った白熱した話もあります。日ソが戦っている裏ではこのような話もあったのだと考えさせれれます。

北海道に帰国してから引き揚げ者だからといって嘲笑される場面もあります。樺太では理数系中心の勉強であったために地理、国語が苦手で関東関西がわからずにクラスの皆(先生含む)から笑われるなどの苦い経験から猛勉強して上級の中学校へ編入するという根性ある話などの後日談も興味深いです。

戦時中の生活を別の側面から考察してくれている興味深い本でした。

以下雑記です。

最近北方領土問題が取りただされていますが、一体どれだけの人が北方領土問題について正しい認識をもっているのか非常に疑問を感じます。(まあ、北方領土問題というか尖閣諸島、竹島を含めた領土問題全てなんですか)

北方領土問題で知っていて欲しいことは

1.大東亜戦争時に日ソ不可侵条約を締結していたにもかかわらず、日本に原爆が投下された後、ソ連は8月8日午後11時に宣戦布告をした。ドイツとソ連が戦っていたとき、ドイツが日本に対してソ連に侵攻するように何度も打診を受けたが(三国同盟)、日本は日ソ不可侵条約を基に断り続けた。

2.ソ連は終戦(8月15日)後も(日本側が武装解除をしているにもかかわらず)北方領土への侵攻を続け、9/4に北方領土が占領されてしまった。

3.この戦いで日本軍将兵約3,000名、民間人約3,700名が死亡。捕虜にされた樺太約18,000名、千島約50,000名の日本軍将兵は本土に送ると騙されて、シベリアなどに送られた。


補足として真岡電話局に残った9人の女達の話を紹介します。(こういう話こそ終戦日で語り継いで欲しいです)

引き揚げを断ってソ連の戦闘の惨状を語り続ける9人は一時間半もの間その状況を放送し続けました。最後の放送をお聞きください。

内地の皆さん、稚内電話局のお友だちに申し上げます。只今ソ連軍がわが真岡電話局に侵入いたしました。これが樺太から日本に送る最後の通話となるでありましょう。私たち9人は最後まで、この交換台を守りました。そして間もなく、9人そろってあの世に旅立ちます。ソ連軍が近づいております。足音が近づいております。稚内の皆さん、さようなら、これが最後です。内地の皆さん、さようなら、さようなら・・・


9人の女は青酸カリを飲んで自決した。

【2004.11.17 Wednesday 22:00】 author : bookvader
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【2007.08.23 Thursday 22:00】 author : スポンサードリンク
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