読書レビュー。週に1〜3冊は読書をしていて、ストーリーやら感想などを忘れないうちに書いておこう。
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【2007.08.23 Thursday 】 author : スポンサードリンク
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日野原重明/湯川れい子 - 音楽力(2004)


医師の日野原重明と音楽評論家の湯川れい子が音楽について語った対談集です。

「同質の原理」というう言葉があります。
「同質の原理」は肉体的、生理的、社会的な条件によって、また世代の違いとして表れることがあります。例えば鬱病の人に元気な音楽を聞かせても余計鬱になるというもので、もっと陰鬱な音楽を聞かせても「リズム」があるのでそれが心臓や脳に働きかけて定常性を活性化させ、「少しだけ元気になる素」になります。


確かに鬱の時はずぶずぶとした鬱ミュージックを聴きたくなるものです。

子供に言ってはいけない三大禁句は「がんばれ」「だめ」「早く」です。これ以上がんばれない人に対してがんばれと言われればさらに落ち込んでしまいます。ここでも「同質の原理」が働くことになります。逆に不登校や家庭内暴力の子供にセラピーミュージックを聞かせても反感を買うことになります。要するに人にあった音楽が必要というわけです。


そうです。昔の不良は矢沢永吉を、今の若者はパンクを聴くことで癒しを得ていたのでしょう。

大事なことは「想像力を持つこと」「歌を歌うこと」「微笑むこと」の三つです。その原点に戻っていくことが景気回復よりも大切ではないかと言っています。なので音楽は癒しとか療法とかいう以前に人間として人と共生するための手段として位置づけられるべきだ。


 これには私も大賛成。私が癒されるのは所謂ヒーリングミュージックではなくノイズなのです。「同質の原理」から行くと私もノイズに位置づけられるのでしょうか・・・

生身の体をぶつけての遊びを体験しないと、人は、他人の痛みが分かったり、社会で起きていることと自分との関連付けて考えたりする能力を育てることが出来ません。


 これも大賛成。結局は自分で痛い目にあわないとだめ、とか成功体験が大事とかいうことになるのでしょう。

興味深いエピソードとしてこういった話があります。
3+5もわからない痴呆の患者が母校である第三高等学校の寮歌を16番まで歌えるのです。痴呆だからといって、全てが痴呆というわけではないのです。英語の先生だった脳卒中の患者は日本語で聞くよりも英語で質問したほうが言葉が返ってきます。子供のときの記憶に残っている音楽はより一層強いものとなります。80歳過ぎの患者が脳梗塞で言葉が出なくなったときも、幼稚園時代の歌を歌うことで言葉とメロディが出てきたのです。


音楽って凄いなぁと思えるエピソードが日野原先生の暖かい言葉に乗せて伝わってきます。興味深いストーリーが聞けてよかったです。
【2004.12.28 Tuesday 20:56】 author : bookvader
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【2007.08.23 Thursday 20:56】 author : スポンサードリンク
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